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【世界史】古代ローマ時代―内乱の1世紀~

四.内乱の1世紀

①概観:内乱・外征・反乱(属州・奴隷)が相次いだ時代

②主因:ポエニ戦争などBC3C~BC2Cに展開された

            対外発展

Ⅰ.対外発展の影響

(1)属州の増加

①総督(プロコンスル)

②徴税請負人:徴税額をローマ中央や総督と契約し余剰

                       を私有

③ラティフンディア

    →総督や有力者が属州の公有地を占有し、そこに

       大量の奴隷労働者を投入して果樹栽培などの

       大規模な経営を行う

(2)新しい階層の出現

①騎士(エクイテス)階級が属州の徴税請負人として

   台頭→貧富の差が拡大

閥族派(オプティマテス)と平民派(ポプラレス)に分裂

   し抗争

(3)平民の没落の原因と影響

①平民「没落」の意味

    →中小農民か土地を喪失し、無産市民化

②原因:長年の従軍による戦死、耕地の荒廃

   さらに戦後は属州から安価な穀物流入

   →中小農民の農業経営を破壊

③結果:農民は土地を売って無産市民化し、都市に流入

④経済的影響:有力者がその土地を買い集め、

                      ラティフンディアは拡大

⑤軍事的影響:平民からなる重装歩兵部隊の解体

 シチリア大奴隷反乱(BC135)

    アリストニコスの乱(BC133)

Ⅱ.内乱の1世紀

(1)グラックス兄弟の改革(BC133~BC122)

①両者とも護民官となる

 兄ティベリウス・弟ガイウス

②リキニウス法の復活

   →ラティフンディアを抑止し中小自作農民に土地を

       再配分

  ⅰ目的:重装歩兵部隊の再建のために中小自作農民の

           生活を再建

  ⅱ結果:有力者の反発により失敗

(2)マリウス登場(平民派(ポプラレス))

①兵制改革:市民皆兵の原則を放棄し、無産市民を

                   傭兵に(職業軍人制)

  ⅰ影響:集められた兵士は特定の個人に忠誠を尽くす

           ようになる

    ○キンブリ族・テウトニ族の侵攻を撃退

        (BC113〜BC101)

    ○ヌミディア王国の王ユグルダの反乱も鎮圧

  ⅱ影響:私兵を組織した有力者同士の対立が激化

   →ローマは混乱状態

閥族派:元老院などの伝統的権威で権力を振るおうと

              する派閥

③平民派:平民会・新興階層を基盤とする派閥

(3)スラ(閥族派(オプティマテス))の活躍

同盟市戦争(BC91〜BC88)

    →ローマ市民権を求める戦い

②結果:全イタリア自由民に市民権を与える

(4)ポンペイウスの軍功

①ミトリダテス戦争(BC88〜BC71)

    →ポントゥスのミトリダテス6世の反乱鎮圧

②セルトリウスの反乱(BC76〜BC72)

    →スペインでマリウスの残党が反乱

スパルタクスの乱(BC73〜BC71)

    →トラキア生まれの剣奴が起こす

    →クラッススと粉砕

セレウコス朝シリアを滅ぼす(BC64/BC63)

⑤危機の連続とその克服は何をもたらしたか?

  ⅰBC2C半ばの以降の危機の連続と、それを有能な

  個人の力量が突破して行くという状況が続くことに

  よって、個人独裁の容認という風潮が強まる

  →元老院はこの風潮に反発

(5)第1回三頭政治(BC60~)とカエサルの独裁

三頭政治:ポンペイウスカエサルクラッスス

                   元老院に対抗して団結

意義:共和政から帝政への過渡期体制

②遠征

  ⅰクラッスス:カルラエの戦い(対パルティア)で戦死

  ⅱカエサル→ガリア(今のフランス)へ 『ガリア戦記

③変容:ポンペイウス元老院と結託

         →カエサルがファルサロスの戦い(BC48)で粉砕

(6)カエサル独裁の時代

①外征:エジプト遠征 

②独裁:元老院より最高軍司令官(インペラトル)の称号

           を送られる

      →終身独裁官となる

③諸策:エジプト太陽暦をもとにユリウス暦作製

       属州の徴税請負禁止

④暗殺:元老院共和派(ブルートゥス・カッシウスら)が

           暗殺をする

(7)第2回三頭政治

三頭政治:オクタヴィアヌス(カエサルの養子)・

                  レピドゥスアントニウス(カエサルの部下)

②ピリピの戦い(BC42)

   →オクタヴィアヌスらがブルートゥスらを撃破

(8)オクタヴィアヌスの勝利

①アクティウムの海戦(BC31)

   →オクタヴィアヌスアントニウスクレオパトラ

      連合の戦い

②結果:プトレマイオス朝エジプトの滅

           (BC30)→ヘレニズム時代の終焉

五.帝政ローマ

Ⅰ.アウグストゥス五賢帝時代(パックス=ロマーナ)

(1)アウグストゥス(オクタヴィアヌス)時代

①元首政(プリンキパトゥス)

   →自ら元首(「市民の中の第一人者」(プリンケプス))

      と称し、元老院と共同統治の形成

      しかし、実際には個人独裁体制

アウグストゥス(尊厳なるもの)

    →元老院から送られた称号

③トイトブルク森の戦い(AC9)

  ⅰウァルス将軍率いるローマ軍がゲルマン人に敗北

   →ライン川ドナウ川自然国境となる

④「ラテン文学の黄金期」

  ⅰウェルギリウス『アエネイス』

  ⅱホラティウス『ローマ建国史

(2)AD1Cの皇帝

ティベリウス帝:キリスト処刑時の皇帝

   直接の処刑責任者はパレスチナ総督ピラト

②ネロ帝

  ⅰペテロ(十二使徒の筆頭)・パウロ(異邦人への伝道)

   の殉教

  ⅱキリスト教徒迫害(64)

  ⅲ家庭教師:セネカ

ウェスパシアヌス帝:コロッセウム起工時の皇帝

(3)ローマの全盛期-五賢帝時代

ネルウァ:五賢帝最初の皇帝

トラヤヌス

  ⅰスペイン出身で初の属州出身の皇帝

  ⅱダキア(現在のルーマニア)を属州とする

  ⅲパルティアを破ってメソポタミア征服

  ⅳローマ最大領土を実現した

ハドリアヌス:ブリタニアの「ハドリアヌスの壁」

                          は有名

④アントニヌス=ピウス

マルクス=アウレリウス=アントニヌス

  ⅰストア派の哲人皇帝 で『自省録』を著した

  ⅱ『後漢書』に大秦王安敦として書かれる

(4)ローマ皇帝の繁栄

①地中海貿易:穀物・オリーブ・ブドウなどを交易

季節風(モンスーン)貿易

   →インド洋・紅海・ペルシア湾を介した貿易

  『エリュトゥラ―海案内記』に書かれている

③支配:被征服民の上層部に市民権を付与して取り込み、

            間接的な支配を行う

④カラカラ帝のアントニヌス勅令の発布(212)

   →帝国内の全自由民市民権を拡大

(5)属州にローマ風都市建設

  ⅰロンディニウム(現ロンドン)

  ⅱルテティア(現パリ)

  ⅲウィンドボナ(現ウィーン)

Ⅱ.ローマの衰退

(1)軍人皇帝時代

①概要:地方軍人が擁立した皇帝が続き混乱した時代

      →帝国の争乱を促進

②背景:属州の開発が進み、辺境には精鋭の部隊を派遣

③マクシミヌス帝:軍人皇帝時代の最初の皇帝

④ヴァレリアヌス帝:エデッサの戦いでササン朝

                                 シャープール1世に敗死

(2)ローマの衰退

①衰退の概況

  ⅰ帝国内の争乱が治安の悪化をうみ、地中海貿易が衰退

  ⅱ軍隊や官僚組織を支える国費確保のために都市に

    重税を課す

②都市の衰退

  ⅰ重税によって都市が衰退し、商工業の衰退も促進

  ⅱまた地方の有力者も重税を避けて農村に移住し帝国

    の行政から自立

Ⅲ.専制君主政(ドミナートゥス 284〜)

(1)ディオクレティアヌス

①ドミナートゥス(専制君主制)

  ⅰ共和政の伝統を無視した個人独裁体制

   皇帝の手足となって活動する官僚の整備

②「皇帝崇拝」の強制:神的権威によって支配を強化

      →キリスト教徒に対する史上最大の弾圧(303)

③四分統治(四帝分治制(テトラルキア))

   →帝国全領域を4つに分けて統治する体制

④首都をニコメディアに移す

(2)コンスタンティヌス

ミラノ勅令(313):キリスト教を公認

②帝国の再統一:帝国四分統治は終わる

③ニケーア公会議(325)

  ⅰアタナシウス派を正当教義

  三位一体説:父なる神・子なるキリスト・精霊は

                       一体である

   ⅱアリウス派:異端とされゲルマン世界に展開

④経済政策

  ⅰコロヌス土地定着強制法:コロヌスの移動を禁止

  ⅱ職業選択の自由を制限 

  ⅲソリドゥス金貨(ノミスマ)の鋳造、基軸通貨

⑤新たな首都をコンスタンティノープルに建設(330)

(3)ユリアヌス帝

①一時異教を復活(「背教者」)

ササン朝のシャープール2世に敗北

(4)テオドシウス帝

①正教信奉令:アタナシウス派の信仰を命令

キリスト教国教化(392):他の宗教を厳禁

③帝国を東西2分割(395)

  ⅰ東ローマ帝国→アルカディウス帝

    ○首都をローマ→ミラノラヴェンナと移したが

       皇帝権弱い

 ○ゲルマン人傭兵隊長オドアケルが滅ぼす(476)

  ⅱ西ローマ帝国→ホノリウス帝

   ○コンスタンティノープルが首都

   ○オスマン帝国のメフメト2世に滅ぼされるまで存続

      (1453)

④コロナートゥス

    →小作人(コロヌス)を使役する大土地所有制

  ⅰコロヌス:没落自作農・解放奴隷などに期限を有する

                  小作人

  ⅱ奴隷との比較:家族の形成・道具の保有